市民協働で作る居場所とはたらく場のあいだ(就労移行支援コンフィデンス)


(文・yanai)

協働連絡会は、障害者就労移行支援施設を運営している一般社団法人コンフィデンスの依頼を受け、2018年4月から月に1回~2回の割合でIT講座(ビジュアルプログラミング講座)を実施しています。

場所は東京中央区にあるコンフィデンス日本橋、日本橋三越の真向かいに事業所があります。日本の経済と文化の中心地とも言われる中央区は、将来オフィスで働くことを目指す方に最適な環境・通勤練習の場となっているようです。

一般社団法人コンフィデンス

コンフィデンスは、日本橋及び早稲田で就労移行支援、就労継続支援施設を運営する一般社団法人です。就労移行支援とは、身体障害、知的障害、精神障害、発達障害等の障害者の就職をサポートする通所型福祉サービスです。業務に関する知識やスキルだけでなく就職活動のサポートや就職後の職場での定着支援も実施しています。

〒103-0022 東京都中央区日本橋室町1-5-15 昇賢ビル4階

お問い合わせはこちらから(コンフィデンス)

ビジュアルプログラミング講座

ここでは、IT・プログラミングを専門としない受講生を対象にプログラミングとは何か?をゲームやロボットを通じて楽しみながら学ぶ内容となっています。

 

ゲームの内容は、スロットゲームやUFOキャッチャー、ウェブカメラを使ったモーションゲームなどを実施してきました。

楽しみながら学べるポイントの一つは、教材で使用するゲームには「身近な人を登場させている」事があげられます。例えば、スロットゲームでは職員の画像などを図柄にする事で、受講生のみなさんに楽しみながら取り組んでもらっています。

もちろん、難易度が高いと感じる方には、図柄の切り替えスピードを遅くしたりする事ができます。それらの経験を通して、プログラミングの仕組みをより身近に感じてもらえればと考えています。

連絡会では、このような講座を就労移行支援施設を始め、学童保育施設や高齢者福祉施設(レク企画)などに広げていきたいと考えています。

協働と中間就労(居場所とはたらく場のあいだ)

この仕組みの中に中間就労の仕組みを組み込んでいきたいと思います。例えば、授業のアシスタントや手作り教材の制作、ホームページの管理などが考えられます。

一方で、KHJ全国ひきこもり家族会連合会では、2018年5月より、「自分らしい生き方・働き方PROJECT」が始まりました。ホームページによると、

”人と関わるのは不安だけど・・・自分も誰かの役に立てたら・・・自分の安心できる環境で、できそうなことから・・・家でもできるしごと、個人でできるものから、始めてみませんか?( ※年齢やスキル、経験は問いません )”

少しずつ、在宅で できる事から仕事につなげていくという取り組みが始まっています。これらの取り組みが成功するかは、やはり地域のつながり、人のつながりが重要になってくると感じています。

その時に、価値観やビジョンの見える化をすると、よりつながりを作りやすくなると私は考えています。その具体的なツールとして、以前にドリームマップの記事(夢を描くと人は力を発揮する。ミニドリームマップ体験会。)を書きましたので関心のある方はお読みください。

支援者が描く未来、親御さんが描く未来、当事者が描く未来を見える化し、対話と実践によって、それぞれが幸せになれるような形を少しずつ形になると思います。

連絡会としての展望

「居場所とはたらく場のあいだ」を段階的に埋める仕組みとして、協働を通して教育・福祉に関心のある企業とつながり、当事者・家族が自分のできる事から仕事(社会の中での自分の役割)に取り組んでいけるような仕組みを考えています。

また、コミュニティカフェなど地域の居場所を活用し、パソコン操作など仕事につながるスキルを共有できるような環境を整えていきたいと考えています。

以下の動画は連絡会が開発中のネットワークロボット(Wifi)。使い道は・・搬送ロボット、掃除ロボット、接客ロボット(小型化)などなど。もともとは地域の子供向けにプログラミング講座やロボット工作講座、職業訓練用として試作したものです。

 

以下は、学童保育施設(発達支援)で障碍をお持ちのお子さん向けのパソコン講座で利用したタイピング補助ソフトです。(このようなものも小さな仕事として作っていきたいです。)

当事者の小さな得意を地域の資源と考え、地域の中で、つながりの中で生きていける社会になればと考えています。

IT体験講座(レクリエーション企画)にご関心のある企業のみなさまと一緒に仕事を作っていければと考えています。

協働連絡会

取材依頼は下記のメールアドレスにお願いします。ibasho_hatarakuba@yahoo.co.jp